5月27日の日記

■春カツ三昧、に。

昼、神田「勝漫」へ。
こっちもやっと初訪問。
裏路地にちんまりと。
まずは大かつ丼を。

あー旨いね。肉が旨い。
脂ではなく肉本体が。
そういう意味では燕楽より少しお上品。
濃い目の出汁もいい感じ。
スタンダードカツ丼の完成形って感じ。
一気呵成に完食。
1600円ナリ。


■読了：福井晴敏／終戦のローレライ

文庫で。全4巻。

いやー凄い。
イージスも凄かったけど、こっちも凄いわ。
超エンターテイメント。
手に汗握って、ワクワクハラハラ大冒険。
その後ジーーン。

過剰なまでの濃密感。
触れると火傷しそうな筆圧。
これでもかっていう細部への書き込みが、
有無を言わさず読み続けさせるパワーに昇華されてる。

そして楽しんだ後に考えさせる。
突きつけられる。
お前はどう思うのか、お前は戦っているのかと。

イージスとローレライに共通して流れるテーマ。
それは、形骸化した日本への憂い。
そして箱の中に残った小さな「希望」。
WW?を舞台として借りてはいるけど、
まぎれもない現代劇という印象を受けた。

戦後は終わっていない。
全ては現代につながっている。
歴史はいつしか大きな螺旋となって、
過去の上に、どこかで見た未来を描き出しながら
僕らを飲み込んでいく。

これほんとに映画で出来るの？