2月15日の日記

2007年2月15日
■冬カレー、きゅう。

原宿「ファンシード」へ。
今は亡き「GHEE」の味を受け継ぐ店。
やっと来れた。

野菜は・・無くなったのか。
バターチキンとビーフのコンビネーションを。

あ、この皿。この盛り付け。
懐かしー。
味も・・・たぶん変わってない。
バターチキン、流石のマイルドー。
ビーフ、相変らず辛!
旨い。やっぱり旨い。
でもなぜか。
あの時とは全然違う印象。
野菜が無いせいか。空気が違うのか。
それとも思い出が勝手に先走ったか。
戻らぬ日々に思いを馳せつつ、
汗だくの完食。
1400円ナリ。

またいつか。


■読了:カズオ・イシグロ/わたしを離さないで

やばい。
凄い。重い。鋭い。
ドスンと響いたわ。
奥ゆかしい分、より深く鋭く入る感じ。

海外小説によくある
回りくどく思わせ振りな文体まで含め、
その全てがラストへとつながっていく巧みさ。

圧倒的読後感。
それは、抑制の先にある解放。
無限に広がる闇の平野への解放。

弱きもの、醜きもの、都合の悪いものを、
その視野から遠ざけ、隠し、隔離して、
自らもまたすすんで目隠しと耳栓をして生きる中で、
いつしかそれは初めから無かったものとして
次の世代へと受け継がれていく。
正しい強者優遇の陰にある、
歪んだ自己肯定と性と暴力の衝動がまざまざと。

美しい国の果てにあるもの。

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