5月13日の日記

■荏原中延「多賀野」へ。
ようやく。
地域に溶け込んだ、
いい感じにゆるくオープンな店構え。
中華そば味玉付きと多賀野丼を。

あ、スープうんまいなあ。
まずぎゅっと旨み。
その先にぐいーっと魚のコクが奥行き。
シンプルなんだけど奥深さしっかり。
旨さが立体的というか。
麺との絡みもいいし、
やり過ぎないのにちゃんと非凡。
何気にすごい。

丼も優しい旨さで
うんうんと頷きながら完食。
1000円ナリ。
ここ、いい店だなあ。
次は絶対、からいつけそばで。


■読了：貴志祐介／新世界より

ういー。
ずっしり上下巻。

いやー、読み応えあったわ。
でもかなりサックサク読めた。
これでもかと言うくらい丁寧で読みやすく、
逆に好み的には、もう少し行間を作る、というか
含みを持たせる内容でもいいかなとも思った位。
とはいえ流石の実力で、
先へ先へと息もつかせずそのラストまで。
ある種予定調和でもあるけど、ラストもきっちり。

で、内容は思った以上に冒険譚。
正統派SFアクションというか。
永久に続く人間の本性への絶望感。
愚かさ、学ばなさ、変わらなさを大人の寓話的に。

ヒーローズの先にある世界。