6月4日の日記

■麻布十番「梁山泊」へ。
当日予約で。

とりあえず的な子袋のにんにく和えに
ラガーの瓶でまず乾杯。
食欲と興味のおもむくままに、
餃子・春巻き・にら玉子、
ミスタービーンズ・春雨の四川煮あたりで
ビールをグイグイグイと快調に進め、
唐辛子まみれの鳥のから揚げ、
メニュー名「火の鳥」で口中えらいことになって、
焼きラーメンで〆。

派手さは無いけど、
どれもビールに合う系の味付けで
キチッと旨い。的確というか。
ミスター・ビーンズ、いいね。
しっかり食べてビール追加追加で
4人で11000円ナリ。
扉に「会員制」ステッカーなど、
雰囲気はかなり独特なので、
男同士の気楽な飲みに。



■読了：佐々木譲／警官の血

上下巻。
面白かった。
これはなかなか凄いね。

ある家の三代にわたる警官大河。
何かに衝き動かされるように。
何かに引き寄せられるように。
正義の名の下に吸い寄せられ、
父の背中を踏み越えながら続いていく血、
もしくは業のようなもの。

そしてその裏に流れるもう一つの血。
よりその濃度を濃くしながら、
警察機構全体に脈々と受け継がれる赤黒い血。

何を裁き、何を赦すか。
大きな正義と小さな幸福のどちらを選択するか。
そのバランスは違えども、
全ての登場人物に同じ血が流れていることを感じた時の
うっすらとした気味の悪さ。

血族。